
石川県水泳協会 会長 温井 伸
石川県内水泳関係者の皆様には、平素から本協会の運営に格別のご支援とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年度を振り返りますと、3年ぶりに開催された「いちご一会とちぎ国体」において、各競技で選手が大活躍をいたしました。競泳では、髙井直人選手が少年男子B100m平泳ぎで優勝、少年男子B4×100mメドレーリレーが8位入賞。飛込では、競技に復活した中秀太郎選手が成年男子板飛込で4位、二羽倖駕選手が少年男子の板飛込と高飛込でともに2位、松田心杏選手が少年女子の高飛込で3位に入賞。水球は少年男子が4位、成年女子が3位と、「水泳石川」を大いにアピールしてくれました。
その結果、目標としていた80点を大きく上回る99点を獲得し、天皇杯第9位という素晴らしい成績を残しました。これは北信越5県の最高得点、7年連続で石川県スポーツ協会の加盟団体最高得点となりました。チーム石川として目標に向かって、一丸となって取り組んだ結果であり、選手をはじめ指導者や関係の皆様に改めて感謝申し上げます。
国際大会については、飛込の二羽倖駕選手、水球の新田一景選手、蔦奎弥選手、宮澤拓夢選手、浦至児選手、森田梨咲選手、アーティスティックスイミングの木島萌香選手、オープンウォータースイミングの伏屋杏彩選手がそれぞれ出場し、日の丸を背負って活躍いたしました。
また、2月に金沢プールで行われた石川県新記録チャレンジ特別記録会において、砂田昇哩選手、髙井直人選手、木川友来選手、東方琉河選手が4×50mメドレーリレーにおいて、日本高校記録を樹立いたしました。「泳 泳 オー 石川から世界へ」のスローガンを体現している選手の頑張りを讃えるとともに、できる限りのサポートをしていきたいと考えております。
競技会運営に目を向けますと、昨年は7月に中部学生選手権、8月に全国国公立大学選手権を開催し、どちらも関係各位のご尽力により成功裏に終えることができました。そして、今年9月には日本マスターズ選手権、来年8月には全国中学校体育大会と全国規模の競技会開催が予定されておりますので、さらなるレベルアップの機会と捉えて対応したいと考えております。
最後になりますが、当協会は偉大な先人達が築いてきた「水泳石川」の伝統を守るため、競技力の向上はもとより、関係団体との連携を更に深め、ガバナンス・コンプライアンスを徹底することで、適切な組織運営を実施してまいりますので、引き続き皆様のご理解とご協力をお願い申し上げ、ごあいさつといたします。
石川県水泳協会 会長
温井 伸
水泳普及活動の積極的な展開が必要
石川県水泳協会 理事長 山下 浩雅
石川県内水泳関係の皆様には、平素から本協会の運営に格別のご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。本年度も偉大な先人が築き上げてきた「水泳石川」の伝統を、しっかりと次代に引き継ぐ努力を行ってまいります。
まず、新型コロナウイルスですが、今般、感染症法上の位置づけが「5類」に移行したことにあわせて、政府の対策本部や感染対策の「基本的対処方針」も廃止され、3年余り続いたコロナ対策は大きな節目を迎えました。今後の状況を注視する必要はありますが、スポーツが生み出す力により、地域社会が元気を取り戻してほしいと祈念しております。本協会においても、コロナ禍前の状況と同様になりますが、適切な判断のもと、競技会の開催をはじめ各種活動を進めていきたいと考えております。
さて、昨年度の国体は天皇杯第9位と大健闘するとともに、多くの選手が日本代表として国際大会に出場しました。人口規模が小さい本県において、毎年のように国際舞台で活躍し、また、都道府県対抗となる国体での総合上位という実績は誇らしく感じております。本年度も競泳・飛込・水球・AS・OWSの各競技とも、競技会で選手が活躍する姿が目に浮かび、大いに期待するものであります。水泳関係者の総力をもって、「水泳石川」の伝統を確実に継承していきましょう。
一方で、驚かされる事案がありました。それは県ジュニア選手権(競泳)参加者数とマスターズ人口の激減であります。少子化がさらに進展する現在において、特にジュニア層の確保は難しく、また、コロナ禍で低迷したマスターズ層の復活も容易ではないと思いますが、本腰で普及対策を行わないと、水泳の発展ばかりか、持続可能な組織運営ができないことは目に見えています。スイミングクラブ協会や隣県などとも連携し、水泳の日や泳力検定、工夫を凝らした競技会や体験会などをはじめ、積極的な水泳普及活動を実施していかなければなりません。
結びに、今回の水泳要覧でも、「ガバナンス」と「コンプライアンス」の徹底を呼びかけたいと思います。スポーツ界において、ハラスメントやその他の違法行為などに起因した不祥事事案が依然として起こっております。このため、「インテグリティ(誠実や高潔という意味)」な行動を提唱しているところであり、どうか皆様のご理解をお願いいたします。水泳という場が人間形成の一助になることを願ってやみません。さらなる礼節を重んじ、感謝の気持ちを忘れずに、本年度も一緒に頑張りましょう。
石川県水泳協会 理事長
山下 浩雅
2023年度骨太の方針 |
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1. |
組織運営の強化 |
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・一般社団法人石川県水泳協会の円滑なる運営
・スポーツインテグリティの普及
・新型コロナウイルス感染防止に関わる適切な対応 |
2. |
国民体育大会5競技合計80点獲得 |
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・天皇杯トップ10
・石川県スポーツ協会加盟団体最高得点(7回連続中)
・北信越5県水泳連盟(協会)最高得点(7回連続中) |
3. |
水泳普及活動の積極的な推進 |
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・競技者登録の増加
・公認競技役員、審判員、指導員の増加
・マスターズ人口の増加 |
4. |
全国中学校水泳競技大会に向けて競技力の向上(競泳・飛込) |
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・対象選手の強化(小学6年生から中学2年生) |
5. |
「水球石川」確立に向けて競技力の向上 |
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・金沢市立工業高校の確かな地力(全国大会表彰台確保)
・女子水球の強化、普及拡大
・ジュニア層の普及拡大 |
6. |
全国競技会等の円滑なる運営 |
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・2023日本マスターズ選手権水泳競技大会(競泳)
・2024全国中学校水泳競技大会(競泳、飛込)
・2024中部学生選手権水泳競技大会(競泳) |
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